2014/09/11

動物達の声


「犬捕りが来るぞ!」

幼い頃、
私の近所には保健所の人がトラックでやってきて
一年に何度か野良犬を殺処分の運命へと運んでいった。
私達はそれを「犬捕り」と呼んでいた。

多感な時期を過ごした山の中の小さな小さな小学校には
野良犬が何匹か住み着き
クラスメイト、クラブ活動の仲間、先生を含め
家族のような絆があった。

「犬捕りが来る!」という恐怖がまた聞こえて来た夏の日、
どうして野良犬は生きていけないのか?という純粋な疑問に私達は立ち上がり、
一日授業を中止してこの理不尽な社会制度への葛藤と、
犬達を救うには何ができるのかを皆で話し合った。
そして「この地球は人間だけの物ではない」というチラシを作り
犬を保護してもらえないかと近所の家々を尋ね歩いた。


時は変わり
同じ様な毎日の同じ様な放課後
いつもと同じように風に揺れる運動場の緑色のネットにひとつ
なにかいつもと同じではない物を見つけた。

胸が鳴り心が躍った。

一心に駆け寄り目にしたものそれは大きな鷹だった。
いや、鳶だったかもしれない。

絡まったネットを外した後
何処かで見た通り、止まり木のように人差し指を差し出した。
彼の鋭くカーブした爪が指に食い込んだ。
凄まじい痛みをぐっと堪えた。

鳥使いが分厚い手袋をしていた所までは盲点だった。
でもどうしても一度やってみたかったのだ。
バカなところは今も昔も大して変わらない。
けれど鳥が大空へ戻る時のあの喜びは何にも代え難いものだった。


あれから20年。
私はきっと50歳になっても70歳になっても
このままなんだろう。


video


歩道のキノコを観察し、
リスの写真を撮ろうと追いかけ回し、
さて家に戻ろうとした時、突然落ちて来たピーちゃん。
羽のべとつきを落とし、洗面所での飛行訓練を経て
無事、大空へと帰って行きました。

やっぱり鳥は大空を飛ばないと。
赤ちゃんは大声で泣いて
子供は失敗を恐れず思いっきり経験する。
そして私は私らしく生きなきゃ。
個人の能力を発揮するってとても自然な事。

自分の中から沸き上がるものに身を任せ自然に生きて欲しい。
これはパニック障害や自律神経失調症の改善にも繋がる訓練にもなります。

ピーちゃんが自分らしさを取り戻すお手伝いを通して
またひとつ学びました。


いつでも助けてあげるから、また来てね。
ありがとう。


Tomoko s/t Chico

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